マサハレル也のハレルヤ日記

趣味で小説のようなものを書いてます

忍び逢い~7~

亜美があの写真を見せようとしたのは気まぐれではない

自身の露わな姿を、、、最近は彼氏にしか見せた事のない艶めかしい表情も含めて、誰であれ簡単に見せるつもりはなかった

それがどうしてだろうか、、、マサハルに対しては何故か見せてもいいと思えたのである

彼氏との関係が終わったわけではない

だが、やりとりを交わし、色んな事を吐き出すうちにいつの間にか、それ以上の何か

、、、何かが何であるかはわからない、が、どこか心を許してしまいそうなマサハルの存在は彼氏とはまた違う

それこそ膝枕のように身を委ねてしまいそうなそんな気がしたのかもしれない

と同時に

自分自身の事をもっと知ってほしい、という気持ちも生じていたのかもしれない

それはもしかしたら

彼氏との最近のことも影響しているのだろうか

例の事実婚の女性の存在

それに加えて嫉妬深い彼氏によるある種の行動制限

会っている時もアクシデント的な事で時短があったり、時にすれ違いのような事も続き

今までなら身も心も満たされていたはずの彼氏との逢瀬も今は何か物足りない

勿論、会えばそれなりに燃え、いつも通り求めあい、自分の身体の隅々まで知り尽くした相手だからこそ、というのは変わりない

でもこのままでいいのか、、、という思いは常にあった

というかどうしても脳裏から払拭できない同棲中の相手の存在、、、

既婚者で家庭もある自身の立場で言えることではないがそれでも

好きだった相手だからこそ、信頼していた相手だからこそ、今まではすべてを委ねられたはず、、、なのに


そんな時にふいに現れたマサハルという存在


年齢的にも恋愛対象外ではあるし、好みのタイプかどうかもわからないし、それ以上に遠距離住まいである


そういう関係に至ることはないと理解する一方で今まで自分の上を通り越して来た誰とも違う不思議な存在、、、

彼が書き紡ぐ小説を読み、その世界に浸ってみたい、その世界に自分も誘って欲しい

そんな幻想、、、というか妄想を抱いてみたのも事実

だがそれ以上に、ヴァーチャルなやりとりだけで物足りない

リアルなマサハルを知りたい

と同時に私自身も知ってほしい


そんな思いが生まれ始めたのだろうか


それが、、、あの写真を見せるきっかけになったのかもしれない


(でもちょっとさらけ出し過ぎたかな、、、)


アルバムを消そうと思ったそんなある日


マサハルの日記がアップされていることに気付き思わず目を通すと、、、それは、、、!


名前こそ違う風に書かれていたものの紛れもなくそれは亜美との事を書いた日記だった

 


(つづく)